みなさま、こんにちは。
3月25日より スタートした今回のテストですが、約2か月経過いたしました。
そこで、ここまでの中間結果報告させていただきます。
まずは、フレーム本体の状況報告です。
- フレーム:フレームおよびフレームを固定するL字型の金具、ビスともにサビおよび劣化はみられません。
- 透明版:目視による結果ですが、劣化および傷等はみられません。 バックボード:スチレンボードに関してはほとんど変化がありません。紙の段ボードに関しては歪みが発生しております。
- 三角カン:こちらはサビが出てまいりました。しかしながら使用上問題がでるような劣化ではなく、表面上のサビといった感じです。
つぎは、中の作品の状況報告です。
上記画像の説明ですが、上部の4点はすべて新しい(テスト前の同じ作品)4枚です。光の反射により右の作品が薄く見えてしまいました。申し訳ございません。 下部の作品がテスト品になります。左から、
- スチレンボード(のりパネ) 貼り
- 0.5mm + 段ボード仕様
- 0.5mm + スチレンボード仕様
- 0.8mm + スチレンボード仕様
となります。
- は色の退色が一番激しく赤・黄はもちろんすべての色が薄くなっております。
- は赤・黄の色はほとんど飛んでしまっています。しわはフレームの中では一番少ないでしょうか。(雨のあとの水分が早く乾いていた為)
- は2.と同様に赤・黄の色はほとんど飛んでしまっています。しわは細かく波打つようにまんべんなくしわがよっています。
- はほぼ3.と同じ状況です。
下記の画像は左がテスト前の作品で、右側が4.の0.8mm + スチレンボードの仕様となります。 また、画像下部の黒・赤・黄・青の4色の帯の部分ですが、こちらはレーザープリンターで出力したもので、擦り傷やキレで傷んでおりますが、色の劣化はあまりありませんでした。 以上の結果より、自分なりのテスト報告を下記にまとめてみました。
- フレーム本体および透明版の劣化は2か月ではほとんど出ない。
- 三角カンのみサビが発生する。
- バックボードはスチレンボードであれば歪みや劣化が少ない。
- 作品は雨が内部に入ることによりしわがよる。
- オフセット印刷での印刷物は赤および黄の劣化が激しい。
- レーザープリンターでの出力は色の劣化が非常に少ない。
この結果で気になったことがあり、ざっくりと箇条書きにします。
屋外用のポスターフレームでの作品の劣化(色の退色)は?
実際に屋外のポスターフレームで仕様されている、保護フィルムのアクリル板(1.5mm)および防水パック(1.0mm)塩ビ板の紫外線透過率を調べました。
すると、 アクリル板は約85%の紫外線カット
塩ビ板は約30%の紫外線カット
ちなみに現在テストをしているフレームの0.5mm PETと0.8mmPETはほぼ同じで 約50%の紫外線カットでした。(簡易UV測定器による実測値)